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長崎本線 特急かもめ号 乗車記

2022年9月の西九州新幹線開業に伴い、廃止される長崎本線の在来線特急「かもめ号」に博多~長崎で乗車しました。


今回乗車の特急かもめ25号は、通称「黒いかもめ」ともいわれるJR九州の787系特急型電車7両編成での運転です。

特急かもめ25号は博多駅4番乗り場からの出発です。

発車時刻の5分前に吉塚側から博多駅ホームに入線、慌ただしく乗車します。

今回は足元が広めの4号車指定席を利用。

グリーン車以上のシートピッチがある鉄道ファンにはお馴染みの乗り得座席です。

同じ4号車には4人用コンパートメントシートもあります。

この787系特急型電車は、グリーン個室やDXグリーン席などもあり、座席のバリエーションが豊富なのも特徴的です。

在来線特急かもめ号としての運転が終了した後の動向も気になるところです。

博多~長崎はJR九州の2枚切符を利用。

往復の乗車券&特急券が6,300円という割引切符です。

西九州新幹線の開業で当然、博多~長崎の運賃も値上げになりますから、色々と複雑ではあります。

博多を出発したかもめ号は鹿児島本線を南下。

太宰府天満宮の最寄りでもある二日市駅を通過。

貨物ターミナルが見えてくると、最初の停車駅の鳥栖駅に到着。

鳥栖駅前にはJリーグのサガン鳥栖ホームグラウンド、駅前不動産スタジアム

鳥栖を出ると鹿児島本線と別れて長崎本線に入ります。

すぐに九州新幹線との接続駅でもある新鳥栖駅に停車。

新鳥栖を出ると沿線はのどかな郊外の景色に。

高架に上がり、街が広がってくると佐賀駅に到着です。

博多から佐賀は特急で39分の通勤圏内です。

いくらかの乗降がありました。

佐賀駅を出ると再び郊外ののどかな車窓に…

水を張った水田が美しい…

博多駅で購入した駅弁をいただきます。

特急列車でのんびりと車窓を眺めながらいただく駅弁は列車旅の醍醐味です。

肥前山口駅に到着です。

肥前山口駅は佐世保線との分岐駅。

西九州新幹線の開業にあわせて、駅名が「江北」に変更されます。

肥前山口の次が肥前鹿島駅です。

西九州新幹線開業後はこの肥前鹿島駅までが電化して残り、特急電車の運転も肥前鹿島までとなり、ここ以西は非電化になってしまいます。

かもめ号は長崎本線を軽快に飛ばします。

有明海が見えてきました。

この区間が長崎本線でいちばん景色の良いところなのですが、新幹線開業でこの景色を特急かもめ号の車窓として見ることはもうないのかと思うとなんだか寂しく思います。

有明海の海岸線に沿って走行します。

お天気も良く、美しい有明海の景色をしっかり目に焼き付けます。

諫早湾越しに島原半島が見えます。

海岸線とお別れして、街並みが広がってくると、諫早駅に到着です。

諫早は西九州新幹線の駅になり、駅舎や駅周辺も再開発が進んでいました。

開業を控える西九州新幹線の高架が見えます。

長いトンネルを抜けると、まもなく長崎に到着です。

最後の停車駅の浦上駅

長崎市電の路面電車も見えてきました。

坂の街らしい景色が見えます。

西九州新幹線の高架が寄り添ってきて、まもなく長崎駅到着です。

開業準備が進む長崎駅新幹線ホームを横目に…

特急かもめ25号は16:55分の定刻に高架化された長崎駅ホームに滑り込みました。

博多から2時間ちょうどの列車旅でした。

車止め

大村線佐世保行き

開業準備が進む新幹線ホーム

長崎駅高架下在来線コンコース

西九州新幹線が開業すると、在来線ホームには特急列車の発着はなくなります。

高架化されて綺麗になった長崎駅在来線改札口

西九州新幹線開業へのカウントダウン

準備中の新幹線改札口

長崎駅は西九州新幹線開業にあわせて、駅前広場周辺の大規模再開発中です。

博多から長崎を結ぶ、JR九州を代表する「特急かもめ号」は2022年9月22日を以て廃止となります。

今後は博多駅から武雄温泉駅を「リレーかもめ号」として走り、武雄温泉駅から長崎駅を「新幹線かもめ号」として新たなスタートをきります。

西九州新幹線には様々な課題が残りますが、鉄道ファンのひとりとして「新幹線かもめ号」を応援していきたいと思います。